以前に書いたブログでは、南部鉄器の急須は色落ちするということをテーマにしておりました。
染め直しできる?
先日、さいえに「南部鉄器の急須の染め直しはできますか?」というお問い合わせがありました。そのような質問は実は初めてで、回答できない時はいつも頼りにしている販売元さんに問い合わせます。
その時は、販売元さんに直接聞いてください!と返答しましたが、
私もどうしても気になってしまい、後日確認しました。
色付きの急須の色が落ちてくることは、前回のブログにも書いていますが、
やはり、鉄であったり、急須ということもあり、
錆びたり、お茶の茶渋が色染みになったり、または、台所にある何らかのものがかかってシミになることも大いに考えられます。
色々ありますよね・・・
では、さっそく販売元さんのご回答です。
コストのこととの兼ね合い
実際のところ、染め直しはできないこともないですが、
送料往復と、染め直しの手数料を考えると、、、
「新しいものを買った方が安い!」
という回答でした!
でも、せっかく気に入って買って愛着のあるものを、もう少し長く使いたい・・・
そんな場合は、
色は元通りにはならないけれど、違う味わいがあるものとして、仕上げてみてはどうか?
と、ご提案されていました。
色は、グレーというか黒でもなく、発色も良くないけど、グレーで落ち着いた感じには見せられるのでは?
ということだそうです。
自分でもできる色落ち対策
そのような対策は何と自分でもできます。
それは、またまた初心に戻って鉄瓶のお手入れと同じようになってきます。
鉄のお手入れといえばタンニン鉄
【用意するもの】緑茶(の出がらし)、ガーゼまたは布巾(汚れても良いもの)、金だわしやブラシ(サビ落とし用)
・表面の最初の塗料は落として(すでに落ちているかもしれませんが)
・錆びている時は、サビの粉を落とします。粉だけ落ちていれば大丈夫です。傷つけないように・・・
・緑茶をお湯で湿らせたものを(出がらしでも大丈夫だと思います・・・)ガーゼや布巾などに包んで、てるてる坊主を作ります。
・それを急須の表面にこするようにして、磨きます。
これを繰り返します。
すると少しずつ、艶も戻るのではないでしょうか?
鉄瓶のお手入れも同じなので、こちらもご参考に↓
また今度やってみますね
でも、ワタクシ店主、実は鉄瓶でも数回程度しか、この緑茶のお手入れやってませんし、急須も実はまだ日常的に使えてないんですよね・・・
(たまに出して使う感じです)
なので、これをきっかけに毎日毎日できるだけ普通の感じで使ってみようかな。って思います。
日常使いの感じで。
それはまた、後日レポートできたらしますね。
経年劣化。という言い方はちょっとネガティブなので、
普段は経年変化って言ってます。
物は変化する方が、自然かな。と思える時もあれば、
汚くなって、もう本気で買い替えよう、ってなる場合もあります。
個人的には、長く大事に使いたいなって思います。
自分でお手入れしていくことは、もともとやっていたことのようにも思うし、
これからもやっていけば、それに越したことない。
そんなふうに思いました。
それでは、皆様、日々のお手入れ楽しみましょう〜〜!