南部鉄器-色付き急須の色落ちについて

以前に紹介した、新入荷商品の
南部鉄器 急須

小さくて、模様や色がかわいい急須です。
これらの色のついた鉄器は、使い初めに【色落ち】しますので、
色付きの鉄器の【色落ち】について、ご説明します。

ちなみに、急須はやはり洗って、拭いて保管するものなので、色落ちが目立ちますが、当店で扱っている瓶敷も同じように、色落ちの問題が出てきます。
ただし、瓶式はお手入れも急須ほどこまめにする必要もないですし、(水気で錆びるので)今まで質問や問い合わせは一度もありませんでした。

■色付けの方法

南部鉄器の色付けは、2種類の塗料を用いて、色付けされています。
1つ目は、油性のものを使って、色付けされてから、もう一度焼付されます。
そのあと、
二つ目の塗料は水性のものを使い、色付けされた後、
表面のでこぼこを拭くと、でこぼこの模様に色の濃淡が現れて、
模様だけでなく鉄の雰囲気も一層よく見えて、きれいな鉄器に仕上がります。

発色も明るく、色の2層構造が奥行を持たせてくれています。

この、2つめの水性の塗料が、
水気や拭き取りによって、【色落ち】となってしまします。

↑写真では、ハート型の花びらは水性の塗料が拭き取られている感じです。
色の濃淡、グラデーションも色付けの技法からできています。

■使い始めの色落ち

色落ち自体を完全に防止することはできませんが、
経年変化として、ご理解ください。

急須は、表面に水気が残ると錆びてしまいますので、表面も拭いて乾かしてください。ただし、強く拭き取らずに、抑えるように拭いてください。
使い初めは水気があると、色が付近に付着してしまいます。
布巾に付いた色は、選択で落ちる、とのことですが、色が付いても問題ない布巾をご使用していただきますようお願いします。

こすったり、強く押さえつけるなどすると、一部が色落ちしてしまうことがあります。

■経年変化での色の変化

一定期間使用していると、表面の水性の色は少しずつ落ちていき、
焼付された色が見えてきますが、
焼付された色は落ちるものではありませんので、
全体としては、色が落ち着いてくるように感じます。
鉄の雰囲気があって、使い込む中での味わいとしてお楽しみください。

多少サビが付いたりすることがあるかもしれませんが、
なるべく強くこすらずに、さっと拭いて対応してみてください。

■色の説明書付き

下記のような説明書きを同封しています。

■オンラインショップにて販売中です

https://store.shopping.yahoo.co.jp/cayest/c6eec9f4c5.html
さいえ-yahooショッピング  南部鉄器
https://cayest.raku-uru.jp/item-list?categoryId=2218
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