表具の端材を使って、何かしてみました

先日訪問した中野表具店さんからいただいた余りの部分の紙。
いわゆる端材を使っていろいろやってみました。

先日訪問した時のブログはこちら↓

端材を使ってみたい

先日も端材をカードにしたい。と書いていましたが、端材って、マテリアルとしてけっこう興味があります。だからと言って、廃品回収をして、がっつり何かをするとかまでは考えていないのですが、昔、犬養道子さんの本で「捨てられていたロープを解いてネクタイに編み直して、入院費を稼いだ」という、たくましいエピソードが頭に残っています。
とにかく、端材は本来のものから見れば端材でも、別のものを作るとなると、材料になる。というほんの小さな違いだけで全く価値が変わる、ということで面白い素材だなぁ~~と感じています。恩着せがましく、【端材を使っています!】と言いたいわけでもないのですが、昔から捨てるのがもったいないけど、泣く泣く捨ててきたもの。というのがたくさんあって、一度は何か息を吹き込むようなことをしたいと思っています。江戸時代って、廃品回収システムが発達していて、捨てるものを買いに来る業者がいろいろあったんですって。まあ、何というか、ものが少ない時には当然そうなりますよね。今となっては、ちょっと体験してみたい世界ですが。

こちらは掛け軸に使われた緞子の端切れです。
精巧に作られる掛け軸

実験的に作ってみたもの

大変高価な生地と和紙を張り合わせた緞子や、襖紙を使って、何かできないかなぁ~。と模索してみました。
しかし、普段から紙の扱いができているわけでもないので、本当にちょっとした工作感が否めませんでした・・・泣

ちょっとシワシワ・・・
額に入れて作品にしてみました。
ちゃんと台紙に圧着させられたら、けっこうきれいですよ。

夫が名刺入れを制作。
マメな作りです。

箸帯。
ギフトセットにいかがでしょうか?
もちろん、見た感じの華やかさを演出しますが、やはりこれも外せば捨てるものになってしまいますよね・・・

紙のカードケース。天衣無縫を目指すも、いきなり壊れてました・・・泣
表具屋さんももっと素敵なカードケースを作っておられました。

理想の形

いろいろ制作して思ったことは、
・手をかけすぎると商品にしたとき、価格が上がってしまう。
・使い捨てのものになるのはちょっとだけ残念。(もともとが高品質な素材だから)
・お箸くらいのスパンで入れ替えるようなアイテムだとベスト。
・売るだけだと、面白くない?
・メッセージが乗っていたりしても面白いと思う。
などなど、
課題もいっぱいですが、個性的なマテリアルである分、行先はけっこう変わっていて、それを見つけられたら面白いようにも思います。ただただ雑貨として、端材をべつの商品にしていく、ということも個人的にはちょっともったいないな・・・と思ったり。
とにかく、もう少しいろいろな案を練ってみたいと思います。

中野表具店HP
http://fusuma.jp/