木工をオイルでお手入れ-クルミ/アマニ/えごま

前のブログでオイル仕上げの木工は、オイルでお手入れしましょう~とご案内していましたが、実際私はオリーブオイルでしかオイルのお手入れをしたことがなかったので、この機会に食用クルミ油/アマニ油/エゴマ油を使って、木工プレートでお手入れしてみました。
これらのオイルは乾きやすさにおいて、オリーブオイルとの違いがあるそうです。

お手入れに使うオイル

今回は食用オイルを使用しました。
食器用の木工プレートなので、お手入れの為には食用でも問題ありませんし、残ったオイルはそのまま食用として使える方がいいかな、と思いました。以前は珍しかったアマニ油、えごま油なども今ではスーパーでも売られています。
私は今回、クルミ油とアマニ油はカルディで、エゴマ油は成城石井で買いました。でも後で行ったスーパーには小瓶で値段も安いアマニ油があったのを見つけてしまいました(泣)。実は、これらの油は健康に良いらしいのですが、今まで買ったことがなかったので、いろいろな種類があったことにもちょっとビックリでした。
では、オイルの紹介とともに、それぞれをちょっと比較してみます。

クルミ油

価格/1620円 量/460g 色/薄めの茶色 におい/ナッツ系の香り 味/ナッツ系の香ばしい味 日持ち/2023年 その他の特徴/近所のスーパーでは見かけませんでした。フランス産、おそらく国産とかはないのかな?

アマニ油

価格/842円 量/185g 色/黄色っぽい におい/ほぼない 味/ちょっとコクがある 日持ち/開封後冷蔵庫で保管、早めに消費 その他の特徴/国内製造。原材料の産地は不明。味は気にならない程度ですがオイルサーディンのような魚系の雰囲気がありました。アマニ(亜麻仁)とは、アマ(亜麻)という植物の花の種子(仁)、スーパーフードとも言われているそうです。茎の繊維からは麻布が作れるそうです。

エゴマ油

価格/842円 量/110g 色/薄い黄色 におい/ほぼない 味/ちょっとしっそぽいさわやかさ 日持ち /開封後冷蔵庫で保管、早めに消費  その他の特徴/ 国内製造。原材料の産地は不明。 韓国料理のイメージがあるエゴマ。日本でも菜種油が主流になる以前はエゴマだったらしいby wikipedia  シソ科の植物ということもあり、香りと味にほんのりとシソのようなさわやかさがある。

全部の油に共通して、「オメガ3」と言われる脂肪酸が含まれているそうです。私はこの分野についてはなんとなくテレビで見た程度ですが、女性にはホルモンバランスを整えてくれたり、脳の活性化にも良いとされているらしい・・・それは、かなりのスーパーフードですね。食べすぎはよくないらしいですので、よく調べてみてください^^
では、本来の目的に戻ります。

オイルのお手入れやってみよう!

準備するもの

オイル仕上げの木工プレート(主に食品を乗せるもの)
食用オイル(乾きやすいクルミ/アマニ/えごまがおすすめ)
刷毛(なくてもよいかも)
キッチンペーパー
揚げ物網(乾かす場所として)

手順

・刷毛または、キッチンペーパーにオイルを適量つけて、木製プレートに塗っていきます。
・油っぽいところを薄くのばしていきます。
・さらに、キッチンペーパーで軽くふき取っていく。
・乾かす。(一晩くらい?)

ちょっとだけ色が変わりますが、わからない程度。

つやつやしてきた~。と思いましたが、写真では、ほぼわかりませんね。

お手入れのオイル比較

3種類で大きな違いは、クルミ油の香りくらいでしょうか。ほんの少しの差ですが、触った感触がクルミ油が一番油っぽくないべたつきにくい感じに思えましたが、、、。ほかの2つは、本当にあまり差を見つけることができなかったです。
そして、塗った直後はクルミ油は木の香りに勝っているので、これは木の香り対策になるのか??あと数日後に、もう一度香りチェックしてみたいと思います。

そして、もう一つ実験していました。

オイルなしの無垢材だったら、色の変化とかあるのか?

オイルの色は木に色付けされるのか?とふと疑問に思ったので、ちょっと実験。
当店のオリジナルアイテムの無垢材のぶたちゃんに協力してもらいました。

このように、ぶたちゃんを3分の1ずつオイルを変えて、塗ってみました。

結果は、オイルの色はほぼ関係ありませんでした。
エゴマ側か色が濃いのは、オイル塗りたてだからです。
2~3時間後では、すでに同じ色合いになっています。
クルミの側だけ香ばしい香りがしています。個人的には、好きな香りです。強すぎないナチュラルなナッツの香りです。

ちょっとした結論

こだわりのあまりない私が出したちょっとした結論は、、、
どのオイルでもいい!
です!
なんなら、自分が食べてみたいオイルで試してみるのが楽しいかもしれません。
クルミ油は単価は高いですが、質量との比較では、そんなに高くないので、食用ととらえると、けっこうおいしくて、個人的には一番好みでした。(ただのフランス贔屓かもしれないけど)

刷毛もいらないかもしれません。
キッチンペーパーで十分ですし、いくら乾きやすいオイル、といってもオイルはオイル。べたつきます。
最初からキッチンペーパーでも、食器くらいの面積を塗るのであれば、十分だと思いました。

それでは、あとは、一晩くらい乾かして、オメガ3を摂取して、脳内の活性化を目指したいと思います^^
みなさんもぜひやってみてください!!

【追記】数日後の乾燥経過報告

オイルのお手入れをして3日ほど経ちました。
どれくらいしっかり乾いていくのかな?と経過観察中です。

オイルのお手入れで、3種のオイルの乾き具合に違いがあるのか?は、結果、もっと精密な実験をすれば違いが出てくると思いますが、今回のざっくりしたお手入れでは、どれも程よく乾いている感じで、違いは見られません。ただ、やっぱり刷毛で塗ると少し塗りすぎになるのか、いまだに指にはオイルっぽさが残りました。キッチンペーパーで改めてふき取ったほうが良さそうでした。一度、ぬるま湯で洗ってしまってもよいかもしれません。

次、お手入れするときは、もっと油分を減らして、キッチンペーパーで磨くように拭いてみようかと思います。

無垢のぶたちゃんに関しては、オイルがしっかり浸透して、ほとんど手にオイル感が残りませんでした。
お手入れのためのオイルと、無垢材にオイル仕上げをするのとでは、同じように塗っても仕上がりに差が出ていました。

木の香り対策になるか?

そして、もう一つ、、、
ちょっとだけ香りが気になるプレートに、エゴマ油とクルミ油で半分ずつ塗って、香りに違いが出るか?を実験してみていました。クルミ油に香りがあって、なかなか食べ物を乗せるのにはいい香りかも、、、と思い、このオイルの香りは残るのか?と疑問に思ったので。

結果としては、多少ですが、クルミオイルの香りは残って、エゴマ油よりも木の香りをごまかしてくれるかも。と、感じました。エゴマのほうは、やはりオイルがほぼ無臭なので木の香りがします。何度か使ってみて、クルミオイルコーティングを施せば、香りは気にならなくなっていくかな?

こちらについてはまた機会があればもう少し、実験を続けたいと思います。

今となっては、かなり身近なものでお手入れできるようになって、とてもありがたいですね。健康のほうもメンテナンスしながら、使っていく木の器の様子も見ていきたいと思います。

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