3人で始まった「ゆる和室らじお」
和室について、ゆるく話していこう!という音声配信やnoteでの解説に、ワタクシさいえ店長とデザスプ店長の夫と建築設計士の内田さんと3人でやっています。最近、回を追うごとに、自分の和室への興味が湧き始めていることに気が付いたので、さいえのブログでも『ゆる和室らじお』についてまとめてみたいと思います。
昭和で止まっている和室の記憶
昭和生まれの私にとっては、和室は全く体験したことがないわけではなく、懐かしい実家の思い出とともにあります。ですが、それと同時に不便で使いにくい、海外のおしゃれな部屋にあこがれる・・・という視点で過ごしてもいて、言わば和室に背を向けてきたような感覚があります。
和室のことを特に知ることもなく、なんとなく当たり前にそこにあるものとして、思考停止してきたものでした。でも、「ゆる和室らじお」では、その当たり前を一つ一つゆるくではありつつも、和室のプロの内田さんに丁寧に解説していただいています。
「改めて、知る」ことに、こんなにも発見があるのか!と自分自身も驚きながら収録しています。
そして、内田さんは現在進行形で和室を普及したり、展示会をする活動をされています。
設計士の内田さんがドイツで展示会を開催
内田さんが2021年の7月にドイツで和室を紹介するイベントに出展されていました。コロナ禍において、積極的に活動を進める内田さんの地道な努力にも心動かされます。こんな時期だからこそ、住まいについて、日本人も和室について詳しく知っていきませんか?という気持ちに私まで入れ替わってきました。
内田さんのwebサイトとブログにも、イベントの様子が記録されていて、ドイツの方々の表情が和室の魅力を伝えてくれているように思います。ぜひご覧になってみてください~~~。
内田さんのブログ↓
■和室展覧会inベルリン ~UTSUWA(器)プロジェクト@Berlin~
https://morizo2016.exblog.jp/241082930/
さいえも微力ながら、展示会を応援。
展覧会応援のために作った箸袋のブログはこちら↓
海外の家と比べてみる
内田さんがドイツへ行ったこともあり、ドイツと日本をzoomで繋いで収録。ということもありました。
内田さんがドイツにいる。という臨場感もまた、『住まい』という場所について考えるにはとてもいいきっかけになりました。
すごく簡単なことでもありますが、比べることで見えてくるものは部屋や建築でもたくさんあります。
日本とは何が違うんだろう。何かが違う!そんな比べる中で考える、メリットデメリットがまた面白いかったです。
海外旅行に行ったわずかな滞在経験でも、日本人なら、「靴を脱がない」ことで感じるリラックス感の違い。
「天井の高さ」「和室と絶対的に違う雰囲気って何?」みたいなことも、不思議でいっぱいです。何気ないことですが、そんな日常の中の気づきを話題にして、気づいたことを話しあうことも大事なのかも。と思いました。
家にはそうなる理由がある
当たり前ではありますが、住まいの形は環境と歴史とも柔軟に対応していたりもするけれど、緩やかな変化で、「思えばなんでそうなっている?」という、不思議な作りが和室や日本家屋にはいっぱいありますね~。
昭和の家ってダサかわ
私が背を向けてきた昭和の和室・・・
人の部屋を通って次の部屋に行く、人の声が丸聞こえ、壁が薄い、壁がぽろぽろはがれる、障子を破ったら怒られる、木のささくれが手に刺さる、などなど、不満に思っていることが多かった。
でも、話を聞いていくうちに、なぜ昭和の家がそうなったのかを知ることになります。
ちょっと音声が聞き取りづらいところもたくさんあるのですが、昭和の家について、そして建築資材は進化を続けているということなど、私の昭和でストップしていた和室間隔の時計は再び動き出す・・・そんな感覚が芽生えてきました。
和室や日本文化は理解するのに時間がかかる
日本は歴史がある国だなぁ、とつくづく感じます。学校で勉強するよりも、もっと体験や生活の中で感じたり聞いたりすることでわかる、日本文化には味わい深い深さがあるなぁと思います。
和室の良さ、気持ちよさ、かっこ良さですら、理解して染み込んでくるのに時間がかかっている・・・と感じます。
なかなか長い分数のラジオを聴くのは大変かと思いますが、何かをしながらでもいいので和室への興味や理解がほんの少しでも深まったらよいなぁと、心から思います。
そして、和室が今の暮らしに似合ったものに進化していくイメージはぼんやりと浮かんできます。新しくなっていく「日本の住まい」に似合うテーブルウエアなどをさいえは提供できたら、尚良し!って感じですが、それはどうなることやら・・・笑
コロナ禍だからこそ家の中を見直す、家自体を見直す。
そんな機会を持ってみてはいかがですか?
『ゆる和室らじお』のnote
noteでもまとめています。
さいえのブログではもっと個人的な考えも書いてみました。
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