『和について』平安時代の遊びー物合わせ


平安時代の遊びー物合わせ


先日、日本の文様についての本を読んでいると、
面白い発見をしました。

平安時代の貴族の間で隆盛を極めた遊びとして「物合わせ」というものがあるそうです。
同じ種類の物を持ち寄り、その趣向の面白さを競うというもの。
Wikipediaによると、チームは寒色系・暖色系に分かれて、審判もいるとか。
かなりちゃんとした競技のようですね。

持ち寄りの物は、花や生き物、楽器など多岐にわたるようですが、
器もあったのかな~などと想像が膨らみます。

このような遊びがあって、日本人の美意識が発展しないわけない!
と、感心してしまいました。

「日本はなぜ、こんなにも器のバリエーションが多いのか?」
「なぜ、器の欠けや釉薬の虫食いを景色と呼んで楽しむのか?」

というような根本的な疑問の答えには
時代のいろいろな要素が入り組んでいるとは思いますが、
後に発展する茶の湯の前の時代としての、
平安時代もすごい~、やっぱり影響を与えているのでは?
と思いました。

美を競い合い、ものの細かい部分を見れる知識や繊細さがあり、
美を楽しむことが上手だった。

ということも言えるのではないでしょうか。
物合わせは貴族の遊戯だったらしいですが、
庶民もうわさを聞いて、想像膨らませていたんではないでしょうか。

そんな「物合わせ」が由来となって、
富貴繁栄のおめでたいものを象徴する図案素材に「尽くし」があります。

「宝尽くし」「扇尽くし」「菊尽くし」など。

模様もかわいいですね。


陶器の模様


さいえには、絵付けのお皿が少ないですが、
作家の廣川みのりさんは絵付けが得意で、
よく見ると、伝統的な文様もたくさん使っておられます。


【鳳凰】
中国から伝わった想像上の鳥、鳳凰。
法隆寺の玉虫厨子にも描かれている古くから使われるモチーフ

【大梅】
花のモチーフは一つずつに意味があるものが多いのですが、
梅は「松竹梅」の一つとして、おめでたい開運のモチーフ

【桜紋】
桜は日本のモチーフの中でも上位にランキングする人気モチーフ
ただ人気なだけでなく、昔、桜の開花や花が散る時期をみて、
その年の農作物のスケジュールを占う神の木とされていました。
五穀豊穣の祈りが込められているのですね。

こんな風に、お茶碗を持ち寄ったりして、
描かれている絵や形なども、競い合ったのかなぁ。と、
物合わせへの想像も膨らみます。


紹介した器が気になった方は、写真から商品ページをご覧いただけます♪
各1~2点だけの手作りお茶碗です。

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