陶器の「多少の違い」とは?

陶器の「多少の違い」とは?

陶器を販売する際に、
「一つ一つ手作業で作られているため、多少の違いがあります。」
という注意書きをすることがよくあります。

その時の「多少の違い」「多少の差異」「一つ一つに違い」は、どのようなものでしょうか。
比較的「差」のわかりやすい商品を集めてみました。

 

色味と形の「差」

陶器は窯で焼くと、焼く前より少し縮む性質があることや、窯の中での炎の当たり方、
温度の違いなどなどの、いろいろな理由から、
色味や、形に違いが出ます。


わかりますか?
右と左では
側面が反っているものと膨らんでいるもの、
グレーっぽい色と黄色味のある色
と、違いがあります。

もちろん手描きのドットにも違いがありますが、
写真のものは比較的近い感じになっています。
私の感触では、同じ窯に入って焼かれた器は、
違いがあっても雰囲気は似ている。と
感じますが、別の窯で焼かれていたり、
時期が変わると、同じレシピで作られた器も、
前見たときと違う。
というようなことが起こりえます。

器を注文で作ってもらう時は
これらの「差」について、少し心に留めておくと
「前見たときとなんか違う・・・」
というトラブルを避けられるかもしれません。

 

色や模様の「差」

陶器や木工では、
「そもそも同じ模様のものがない。」
と言ってもおかしくない器も多いです。

焼き締めのものは、炎のあたり方によって一つずつ模様・色が違います。
それが焼き締めの素敵なところでもあります。
写真に撮るのが難しい、柔らかい風合いがお料理を引き立ててくれるので、
「差」はあるものの、その風合いを愛でてほしい器です。

焼き締めの器も、色の違いや形の差を考慮すべき器です。

木目のも同じく違いが避けられないもので、それが素敵なところです。
色の濃淡、木目の幅などなど比べてみれば好みはあるかと思いますが、個性も面白いのが木目です。。

こちらは、木目にしては珍しく模様・色合いが揃っています。
同じ木の近い部分からとれたものでしょうか。
でも、普段はこのように同じでないことも多いので、ご注意ください。

 

技法などからできる「差」

陶器のラインや絵付けなどは手作業で施されていることが多く、そのため個体差があります。

太い線、細い線、
まっすぐな線、ちょっと曲がった線。
そんな個性もやさしい雰囲気を作り出している陶器らしいポイント。
お店では絵や線をよく見ると、手描きがどうかはすぐにわかります。
個人的には手描きのものって大好きです。

 

お箸はのお花模様も手作業で作られていて、
個体差があります。
ちょっとはみ出した色、ちょっとずれた葉っぱ
竹そのものの色も濃い色、薄い色があります。
でも、かわいいと思いませんか?

シノギ+粉引の湯呑
シノギの模様も幅が違う、粉引の釉薬の付き方も違いがあります。
地の色が透けていたり、釉薬がかからなくて地の色が見えていたり、ピンホールがあったり、
写真ではわかりずらいですが、湯呑の厚みや重さにも個体差はあります。

 

注文商品の選び方

同じ商品を複数ご注文いただいた場合は、
なるべく同じような雰囲気、同じような特徴のあるものを選んでお送りしています。

写真と違うと思われることもあるかもしれませんが、一つずつ違いのある事をご理解いただけると嬉しく思います。
もともと陶器には「景色」と呼んで、欠点をかわいい特徴としてとらえる言い方があります。

一つ一つがかわいい特徴を備えた陶器や木工、手作業で作られた商品について
ご理解いただけますように。

 


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