うつわの取扱い・注意点 磁器について


磁器の取扱いと注意点について まとめてみました


陶器に比べると、いきなり使いやすさがぐぐーーん、と上がる磁器

注意点も、陶器に比べると格段に少なくなります。
普段使いにも汚取り入れやすい器です。

陶器と磁器の見分け方は、前回の記事で紹介しました。

陶器ってどんなうつわ? 陶器の見分け方

初心者でも安心して使えるのが、磁器。
その中でも、知っておきたい注意点や磁器の特徴など紹介いたします。

 


■磁器ってどんなうつわ?


陶器よりも高温で焼成されていて、主に陶石などの石粉が原料となっています。

陶器に比べ、硬くて密度がある場合が多く、
その為、強度があり、貫入もほとんど出ません。

表面がガラスのようにつるっとしたものが多く、
シミや臭いなども付きにくいです。

□洋食器について
洋食器とよばれるものは、磁器が多いと思います。

有名なブランドでは、ロイヤルコペンハーゲン、リチャードジノリ、リモージュ、マイセンなどで、
これらはヨーロッパの磁土で作られています。
ただ、手元の資料では、ウェッジウッド、アラビアについては、製陶所で作られています。
「陶」と、書かれていて、陶土を使った陶器なのだと思いますが、
日本の和食器の陶器とは、密度、強度、耐熱性などなど、違いがあります。
また、薄さや装飾などによって取り扱い方法は大きく変わってきます。
磁器は強いといっても、念のためお店や取扱説明書でご確認くださいね。

中国や、タイ、ベトナム食器なども最近ではいろいろ売られていたりします。
それらの食器も、磁器が多いように思います。
詳しい取扱いについては、お店でご確認くださいませ。

さいえでも販売中のもので、半磁器、という種類もありますが、
取扱いは、陶器と同じように案内しています。

 


■使い始めのお手入れ必要なし


磁器は、買ってきたら、洗って拭いて乾かせば、すぐにお使いいただけます。
吸水性もほとんどなく、シミも付きにくいので、始めの対策の必要はありません。
簡単ですね~。

 


■磁器と食洗機・電子レンジ・オーブンなど


・磁器は硬質なので、電子レンジを使えるものもあります
欧米系ブランドのうつわは特に、電子レンジや食洗機対応のものがほとんどかな・・・と思います。
ですが、念のため、買うときに表示の確認やお店で確認していただくのが良いと思います。

「電子レンジ対応」と表記のないものは、基本的にはレンジは使わない方がよい。
と考えます。
陶器と同じで、電子レンジにかけることによって、何らかの変化が器に起こる可能性があるからです。
(プリントが剥がれたり、電子レンジに反応する場合があるなど)
・オーブン・食洗機についても電子レンジと同じです。
使用可能かどうか、確認してからご使用ください。

ただし、上絵付のものについては、使用方法に注意が必要です。

 


■上絵付けのうつわの使用方法


磁器には、上絵付のうつわも多くあります。

ウェッジウッド 上絵付
ウェッジウッド 上絵付

残念ながら、金彩も絵付けも少し剥がれてしまっています・・・
しまうときに重ねたり、食洗機にかけたことはありませんが、
スポンジで洗っていても、スポンジの固い部分で削られてしまったのかもしれません。
金彩は、おそらく間違えて電子レンジに入れてしまったのでしょう。。。

金彩・上絵付されたお茶わん
金彩・上絵付されたお茶わん

爪で表面を触ると少しだけシールで張ったようなでこぼこを感じるような絵付けのものは上絵付です。
■電子レンジ
このような上絵付のうつわは、電子レンジを使うと色が変色する場合があったり、
写真のように金彩が施されていると、金の部分が電子レンジの使用で剥げてしまうことがありますので、
金彩には特に注意が必要です。
■使うとき洗うとき
上絵付のうつわは、台所用中性洗剤を使用し、柔らかいスポンジで手洗いすることをお勧めします。
ゴシゴシ洗うと手洗いでも絵付けがはがれてしまうことがあります。
絵付けがはげたり、キズが付くこともあるので、食洗機の使用もおすすめできません。
酢の物、油ものを長時間もったまま放置することも変色の原因になりますので、ご注意ください。
■茶渋、汚れ対策
茶渋などの汚れを取る場合は、なるべく汚れの部分だけを、メラミンスポンジでこするか、
カップなど、絵付けのない内側だけに漂白剤をお使いください。
漂白剤で絵付けが変色したり、消えることもありますので、ご注意ください。
■しまうとき
しまうときも絵付けがはがれたり、傷ついたりしないように、
柔らかい紙、ペーパーナフキンなどを挟んだり、長期保管する場合は、柔らかい紙で包んで保管してください。

 

以上のように上絵付のうつわは、少しデリケートです。
上絵付については、長年使ってかすれたり、剥がれたりするのも味わい。
という考え方もあると思います。
さいえの取り扱っている、京都・陶峰窯の磁器は、染付磁器なので、
絵付けの後、焼成されているため剥がれません。
上絵付のような注意は特になくても大丈夫です。
ただこちらは、とても薄造りなので、割れやすいため、ぶつけないように注意したり、
電子レンジや食洗機は使用しない方が無難です。

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陶峰窯の磁器 染付

以上のように、陶器に比べると、注意点の少ない磁器。
つるりとした表面は、使いやすさもありますし、特に洋食との相性はやはり良いと思います。
磁器と陶器を上手に使い分けられると、食卓のアレンジもぐぐーーんと、広がりそうですね。

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